以前から何度か大屋根より雨漏りしていたとS様邸のご主人様。
ご自身で屋根に登り、瓦を差し替えたりメンテナンスをされたそうですが完全には止まらず、いたちごっことおっしゃられていました。
京都市の耐震改修助成金制度のお話をさせて頂いたところ、受給条件を満たしてましたので葺き替え工事をさせていただくことになりました。
助成金を受けるにあたり、各工程の写真が必ず必要となります。
上の写真のように、ボードや黒板を使い工程写真を撮っていきます。
工事前の写真です。
工事の趣旨は、屋根の軽量化と屋根構面の強化にあります。
軽量化は日本瓦と葺き土で構成された重たい屋根を、軽い瓦に葺き替える事。
金属瓦や軽量セメント瓦、陶器瓦でも桟葺きならOKです。
上の写真は土葺きである事を証明します。
雨漏りの有無は問われません。
土を完全に取り除きます。
下葺き材の黒いシートが現れました。経年劣化により縮んだり、破れたりしています。
シートも取り除き、高さを合わせるため下地桟を取付けます。
一面に12mm構造用合板を貼っていきます。
これが屋根構面の強化です。隙間無く敷き詰め、緊結する事により耐震力を確保します。
ゴムアスファルト系の防水シートを敷きます。
金属瓦を葺き、屋根裏の換気のための開口に防水処置を施し、換気棟という部材を取付けます。
施工完了です。
本年度の助成金事業は3月15日で〆切られます。
担当窓口によりますと、この耐震改修工事助成金制度は年々認知度が高まり、本年は昨年を大きく上回る反響があったそうです。そのため秋頃に補正予算が組まれ、議会の承認を受けました。
平成28年度も予算が付く事は間違いなさそうです。また更なる反響が見込まれているようです。
申請の際はいくつかの条件がありますが、当てはまると思われる方は是非この制度を利用して頂きたいと思います。
ご興味をお持ちの方、またちょっと調べてみたいなどと思われる方は、是非お気軽に当社までお問い合わせ下さい。次年度の受付は4月中頃以降の予定となっております。
尚、申請手続き等は全て当社で代行し、手数料は一切頂いておりません。
最後に S様この度は誠にありがとうございました。