Style House(株)様のF様邸 リノベーション工事に参加させていただき、屋根葺き替え工事をさせていただきました。
Style House(株)様が得意とされているフレンチハウスへのリノベーション工事で、オーナーF様のご要望により本物のフランス瓦をご採用いただきました。
イメリスTC社の瓦で、京都府では弊社のみの取り扱いとなっております。
オメガ10と言う商品で大きな半筒状の形状が特徴的です。
また大変硬く凍害に強い瓦で、東北地方の寒冷地でも使用出来ます。
この瓦の産地はフランス東部で、寒い土地から掘り出された粘土から作られる瓦は寒さに強いのです。自然の摂理でしょうか。
ただもうひとつ特徴的な事はこの瓦が非常にカラフルに焼き上がると言ったところです。
エンゴベと呼ばれる化粧土を用いて焼かれる訳ですが、特殊製法により無数の色彩を表現できます。
フランス瓦と言えば南欧のイメージですが、実は寒い土地で生み出されてたのです。
この瓦は傾斜のきつい屋根によく映えます。
現に欧州の屋根は急勾配の屋根が多いのです。
白い外壁にブルーの飾り窓 そして大きな半丸状の素朴なカラフルな屋根
ナチュラルフレンチハウスの王道です。
~内装もご紹介したいと思います~
ナチュラルな色調と木目のウッドフロアにヨーロッパ漆喰で塗られた壁 繊細で美しいアイアンワーク 微かにエイジングが施された木窓 愛らしいモザイクタイル そして優美なシャンデリア
眺めていれば時が経つのを忘れてしまう程素敵なお部屋です。
内装外装とも美しいフレンチハウスに生まれ変わりました。
ご興味のある方は是非 Style House(株) Website www.plusstylehouse.comを訪れてみて下さい。
~ここから施工工程です~
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リノベーション前の屋根はごく一般的なセメント瓦です。
リノベーション後の屋根はカラフルに彩られた瓦に黒く煤の様な模様がありますが、これも瓦が焼かれた際に出現する模様で、自然発生し作為的なものでは無いそうです。
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鳩小屋と呼ばれる小さな屋根も同じ瓦で仕上げます。
既存のセメント瓦を撤去します。
オメガ10の最大の特徴はこの半丸の袖瓦(けらば瓦)にあります。
この様な丸い形の袖瓦は私の知る限り国産瓦には無く、また輸入瓦でも殆ど見かけません。
この独特のフォルムが屋根に可愛らしい印象を与えます。
色とりどりの瓦が並んでいきます。
地瓦を葺き上げ、棟部に屋根用漆喰を詰めていきます。
そして最後に冠瓦を被せます。
下屋根も施工していきます。
作業の手順は同じですが、壁に瓦が突き付くため水切りを被せます。
間近で見れば良くわかるのですが、この瓦は一枚とて同じの物はありません。
同色に見えても微妙に色調が違ったり、模様の入り方が違ったりと陶器瓦の魅力を余すこと無く発揮しております。
セメント瓦の様に塗装が施された物では無く、土と火が織りなすハーモニーであり、瓦葺きの際はその魅力を最大限引き出せるようカラーシャッフルを施していきます。
素敵なフレンチハウスにリノベーションされました。
リノベーションの定義は以前の住宅に増して性能を高める事です。
瓦の葺き替えも例外でなく、住宅の高性能化に貢献しております。
意匠的な所に目が行きがちですが、硬く丈夫で凍害に強いこの瓦は断熱性にも優れております。
最後にこの瓦をご採用いただきましたStyle House(株)のチーフデザイナー中山様
オーナーF様 誠に有り難うございました。