野地板が貼れましたらまず防水シートを下葺きします。
昔に比べますと、防水シートも格段の進化を遂げ、グレードや付帯性能、また価格帯に応じて様々な製品が選べます。今もっともポピュラーなのがゴム系アスファルトルーフィングで、申し分のない性能がありますが、今回はとことん断熱にこだわる施工をさせていただきますので、遮熱性と透湿性に優れた製品を採用しました。
こちらが遮熱エコルーフです。
金属瓦の板金役物を取付けます。
今回採用した金属瓦は、新東かわらSと言います。
この瓦の特徴は
・ガルバリウム鋼板を波状に成型してあるため、軽量である。
・表面に天然石チップが積層してあるため、雨音を吸収してくれる。
・天然石故に褐色、退色がほとんど無い
などが挙げられます。そして瓦の持つ空気層と遮熱防水シートが更にスタイロフォーム断熱工法の効果を高めてくれます。
熱された空気の出口がこの棟の開口部と、棟換気システムです。
夏場の屋根裏の熱い空気は上昇してこの換気口から排出されます。
黒く見える部材がコアバンドと言われ、これを瓦と板金の間に挟み込みます。
そしてここから空気が出ていきます。
軒天にも開口を設け、換気カバーを取付けます。
ここからも新鮮な空気を取り込みます。東西面に2ヶ所、計4ヶ所取付けました。
既存屋根を嵩上げしたため、新たに壁を造る必要があります。
そこで金属サイディングを貼る事にしました。防水透湿シートを貼り、結露や万が一の漏水に備えます。また葺き替え前にあったお隣様との壁と壁のすき間を水切りを取付ける事により、雨が落ちるのを防げる様になりました。
新しい壁が出来ました。白に近いアイボリーと屋根のグリーンの取り合わせがとてもキレイで素敵です。
工事が全て終わりました。
今回は断熱に重点を置いた屋根工事をさせて頂き、N様も今年の夏が楽しみと、おっしゃって下さいました。
私達も同様で、昨年に比べてどの位快適になったのか、光熱費はどの位節約できたのか、また色々とお聞きして、皆様にご報告できればと思っております。
N様 本当にありがとうございました。