有限会社フロンティアシステム様よりI社様の製造工場大屋根の葺き替え工事を受注いただきました。
カラーベストで葺かれていた大屋根を、既存カラーベストを撤去せず上から新しい金属瓦で重ね葺きするカバー工法で施工させていただきました。
使用したのはIG工業のスーパーガルテクトFという横葺き金属瓦です。次世代超高耐久ガルバリウム鋼板を基材とし遮熱性フッ素塗装を施した同社のフラッグシップモデルと言うべき屋根材です。
20年のメンテナンスフリーで、今後のメンテナンスに掛かるランニングコストを軽減できます。
また断熱材と一体化させているため、カラーベスト屋根に多い夏場の室内温度の上昇の抑制も期待できます。
before after
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~ここから工事工程です~
今回行われました工事はメンテナンス工事です。屋根の葺き替えと外壁塗装工事がなされました。
弊社は屋根工事を受注いただきました。
既存のカラーベスト屋根は経年劣化により表面の塗膜が荒れ、粉吹き現象が起こっておりました。
歩行すると表面が削れ、基材のスレート生地が露出します。また大変滑りやすいため転落の危険も伴います。
カバー工法のため、屋根の部材を直接既存屋根材に取り付けていきます。
これは軒先に取り付ける唐草と言われる部材です。
その後、ゴムアスファルトルーフィングと言う防水シートで屋根を覆っていきます。
金属瓦を葺いていきます。
総称横葺きと呼ばれるのは、商品により1.8m~3mの屋根材を横に継いで葺いていくためです。
下から上へと葺いていきます。
左右より葺き上がり、頂点部が棟となります。ここには棟包みと言う部材を取り付けます。
葺き上がりました。
屋根材の表面には意匠的に縦に模様がついており、光の当たり具合で表情が変わります。
スーパーガルテクトFは遮熱性フッ素塗装が施してあるため、長きに渡りその美観を損ねる事無く屋根を守ってくれます。
これまでお施主様を悩ませてきた事の一つに、夏場の室内温度の上昇がありました。
自然換気の為の開口部が、南北に2箇所ずつ設けてありました。
ただ、小屋裏の面積に比べますと排出能力には疑問符が付きます。
いろいろと検討を重ねまして、有圧式換気扇による強制換気を取り入れる事となりました。
45×45の開口を南面外壁に開け、同サイズの有圧換気扇を取り付けます。
このサイズはもはや戸建て用では無く、200㎡を超える屋根裏の熱気を楽々排出してくれます。
有圧式換気扇なので作動時の音も聞こえては来ますが、近隣の方々の迷惑になる程では有りません。
取付けをさせていただいた時はまだまだ残暑が厳しい頃でしたが、導入後すぐに二階で作業をされておられる方や、オーナー様に「涼しくなった」と喜んでいただきました。
雨除けのステンレス製フードが、開口部からの雨漏りを防いでくれます。
ご依頼いただきました屋根工事を終え、外壁塗装が施されました。
明るいベージュ色の塗装がされ、本当に綺麗になりました。
そして再び夏がくれば、今回取付けさせていただきました換気扇がまたお役に立つ事と思います。
屋根裏の換気は屋根の棟部に換気棟を設置する、断熱材を用いて二重の屋根構造にする、もしくはこの様な強制換気を取り入れる、など様々な方法が有ります。
近年の温暖化による気温の上昇で、益々換気や断熱が快適に暮らすための重要なファクターになります。
大手ハウスメーカーなどが、新築物件に様々な断熱、換気工法を取り入れておりますが、リフォームと言う分野においては、様々な制限が有るため個別に的確な提案が必要とされていきます。
当社は単に屋根の修理、葺き替えなどでは無く、いかに快適に過ごしていただけるかをお客様のご要望に沿いご提案をさせていただいております。
(有)フロンティアシステム様 I社様 この度は屋根工事をご依頼いただき誠にありがとうございました。