京都府八幡市在住のN様より、和室二室と縁側廊下、リビングとリノベーションしたお部屋と往き来が出来るよう間仕切りに開口を設けるなどの内装リノベーション工事のご依頼をいただきました。
N様邸におかれましては、6年前に母屋の屋根葺替え工事・外壁塗装工事などをさせていただいており、今回二度目の大掛かりな内装工事をお任せいただきました。
余談となりますが、当時お任せいただいた工事は、弊社が初めてホームページを立ち上げ、ご掲載させていただいた施工実績ブログの一番最初でご紹介させていただいております。
左の写真がリノベーションしたお部屋の工事前です。
天井が低くとても圧迫感があるためどうにか出来ないか、また和室をフローリング床の洋室にして明るい部屋にしたいとのご要望でした。
既存の天井板を撤去すると、すぐ梁が出てきました。
梁は取り外す事が出来ません。
なので梁を石膏ボードで包み、梁型として露出させることにしました。
こうする事により梁型以外はいくらかは上に上げる事が出来ました。
僅かなことですがこれで以前感じられた圧迫感は相当軽減されました。
このように仕上がりました。
梁型を木目調シートで包むことで立体感が出て更に高く感じられます。
また木目の持つ暖かい雰囲気と洗練されたスタイリッシュな空間を併せ持つ素敵なお部屋に生まれ変わりました。
実はこのお部屋はお仏間でした。
このリフォームを機に、お仏壇は違うお部屋に移される事になり、床の間と押し入れをオープンウオーキングクローゼットに造り変えました。
床の間、仏間、押し入れと並んであったスペースを各間仕切りを撤去し、一つの空間としました。
正面真中に壁を造り、エアコン室内機を掛けられるようにし、壁の裏は往き来が出来るのでウオーキングクローゼットとして使えます。
お仏間のあった和室がこのように生まれ変わりました。
機能的な収納スペースも出来、開口部にお洒落なカーテンをしつらえると、さながらブティックのフィッティングルームのようです。
反対側から撮影するとこのような感じです。
壁は一面だけクロスの柄・色替えを行いました。
アクセントとなり、空間が引き締まりました。
和室二室と外を隔てる縁側廊下も天井が低く、このようにエアコンの配管が通ってあったり、また室内が塗り壁の綿壁であって埃が多くお掃除に苦労されておられました。
真壁であった室内壁は全て大壁とし、クロスで仕上げました。
真壁とは柱等が化粧で露出する壁で、大壁とは柱等を隠蔽して仕上げる壁の事を言います。
古い押し入れの開き戸は撤去し、新しくします。
縁側廊下の天井も和室同様、梁が通っておりました。
ここも同じく梁型を見せる仕上げにします。
縁側廊下の天井梁型はクロス仕上げとしました。
天井を明るく見せるためと、室内とは違うアクセントをつけるためです。
室内照明を灯すとこんなにも明るいです。
以前の和室から縁側廊下への引き戸の写真です。
格子にガラスが嵌め込んであるよくある建具ですが、近年は地震や巨大台風でこれらのガラスが割れて飛散し、避難経路の障害となる事を危惧されています。
最近ではガラスを使用せずアクリル板を使います。
これもいざと言うときへの備えとなります。
今回の工事ではこうした開口部の出入り口はアウトセットの建具を採用しました。
有効開口幅を大きく取ることが出来ます。
こちらは縁側廊下の反対側にあたる突き当たり部です。
奥にガラス引き戸がありましたが、もう使用されないとのことで塞ぐこととなりました。
このように仕上がりました。
もう一室はこの正面の壁に開口を設け、裏にあるリビングと往き来できるようにしました。
開口を設けた後に使っておられなかったガラス引き戸をこちらに移設しました。
縁側からこの部屋を通してリビングに多く採光を得るためです。
このお部屋も仕上がりました。
この工事で真壁から大壁にするにあたってサッシを二重にする事にしました。
こうする事で、断熱性能が上がりまた遮音性能も高まります。
室内側から取り付けるので外壁側に工事の必要が無く、費用対効果は抜群です。
これだけの事で家の性能はグッと上がります。
リビングから外にむけて撮りました。
アウトセットの引き戸を全開に開くと縁側からの日光がたっぷり採れます。
前回の工事に引き続き、内装リノベーション工事の仕上がりにはN様に大変気に入っていただき、喜んでいただきました。
弊社は外装工事が得意な会社と皆様には認知していただいておりますが、このような内装リノベーション工事や、水廻り工事も得意としております。
一級建築施工管理技士の資格保有者がきちんと施工管理を務め、品質の高い工事を提供させていただきます。
最後にN様 工事をお任せいただきまして誠にありがとうございました。