右京区にお住まいのC様より、屋根葺替え工事のご依頼をいただきました。
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モニエル瓦(モニエル社のセメント瓦 メーカーは廃業)からケイミュー株式会社ルーガ鉄平に葺替えをさせていただきました。
国内の外装材トップメーカー ケイミュー株式会社の屋根材フラッグシップモデルであるルーガ雅・鉄平は現存するセメント瓦の中では、最高峰のものです。
軽さと強さを兼ね備えた重厚感溢れる瓦は、永きに渡り屋根を守り続けます。
C様邸では、鉄平のストーンブラウンを採用しました。
既存瓦を撤去すると瓦を引っ掛けて留める瓦桟が出てきました。
この瓦桟は不要などでこれも撤去します。
既存の下葺き材(アスファルトルーフィング)も撤去します。
屋根構面の高さを合わすため、補強桟を既存垂木の上に打ち付けます。
12mm構造用合板を張ります。
構造用合板の上にゴムアスファルトルーフィング(防水シート)を敷き、ステープルで留め付けます。
この防水シートは、万が一瓦から屋根の内部に雨水が侵入した時、建物内への雨漏りを防ぐ重要な役割を果たします。
瓦を葺く前に軒先に板金水切りを取り付けたり、けらばに捨て板を取り付けたりします。
これらは役物と呼ばれ、屋根の形状などにより様々な種類があります。
墨付けと言う作業を終えて、瓦を葺いていきます。
墨付けとは、屋根構面に均等に瓦を割り付けたラインを墨汁を染み込ませた糸で打ち付ける事により瓦を釘で留め付ける目印を付ける作業です。
この事により、寸分の狂いも無く瓦を葺いていくことが出来ます。
12mm構造用合板を張った事により、瓦桟を使用しない直張り工法で瓦を葺く事が出来ます。
鳩小屋の施工に取り掛かります。
このように屋根に飾りや換気のための突出物(屋根状の)を私たちは鳩小屋と呼んでおります。
今から20~25年前に流行った様式で、当時新築木造2,3階建ての屋根には殆ど付いていたように記憶しています。
屋根にV型の谷(雨水を導く板金役物)が必要になるため雨漏りのリスクが発生します。
時代と共にシンプルな屋根が好まれる事も相まって、最近の新築物件では減っているように思います。
写真① 写真②
写真③ 写真④
写真⑤ 写真⑥
地瓦が棟付近まで葺き上がると換気棟取り付けの作業に取り掛かります。
換気棟は屋根裏の自然換気を行う工法ですので、棟の頂上部に数箇所 開口を設けます。(写真①)
設けた開口部の廻りを専用水切りで囲います。(写真②)
棟瓦を固定する人工桟を取り付け(写真③) 防水シーラーを瓦尻に貼り付けます。(写真④)
板金換気役物を被せ(写真⑤)、最後に棟瓦を被せて完了です。
鳩小屋の廻りはこのように仕上がりました。
屋根工事が全て完了しました。
高耐候性の塗膜で覆われたこのルーガ鉄平は変色・退色が起こりにくく、陶器瓦のような長期に渡るメンテナンスフリーを約束してくれます。
C様 この度は当社に工事をお任せいただきまして誠にありがとうございました。