城陽市にお住まいのT様邸で、外装改修工事をお任せいただきました。
今回の工事では、既存スレート化粧板屋根のカバー工法による葺き替えと外壁塗装工事をメインに改修工事を
行いました。 特に正面妻側の破風板や軒天、周辺のケイカル板張りの損傷や汚れが著しいため
張替えを行なった後、外壁と同色で塗替えをさせていただきました。
大屋根の北面はやはり日当りが悪いのか、既存スレート化粧板の表面に苔や藻状のものが乾燥した状態で
張り付いています。但し雨漏りなどはしておらず、野地板の状態は健全でビスによる保持力も充分に期待できるため
アイジー工業のスーパーガルテクトでカバー工法を行います。
カバー工法にて不要となる既存棟板金と木下地を撤去します。
改質ゴムアスファルトルーフィングを敷き込みます。
板金役物を取り付け、棟木をルーフィングで巻き込みます。
本体を葺き上げていき、換気棟の開口を設けて捨て水切りを取り付けます。
棟木を取り付けて、防水シートで巻き込み、本体を棟際まで葺き上げます。
開口部の防水シートを切り取り、換気棟の水切りを取り付けます。
最後に換気棟カバーを取り付け、棟工事を終えます。
大屋根の葺き替え工事が完了しました。
正面にある下屋根の葺き替え工事に取り掛かります。
大屋根同様に、不要になる板金や木下地を撤去します。
ゴムアスファルトルーフィングを敷き込み、役物を取り付けた後、スーパーガルテクトを葺いていきます。
下屋根の葺き替え工事も完了しました。
屋根工事が終われば塗装工事に取り掛かります。
但し軒天や破風板、また壁の一部のケイカル板の損傷が激しく、このまま塗装という訳には参りません。
幸い下地はダメージが無かったため、ケイカル板を増し張りします。
ケイカル板を張り終えたら継ぎ目等にシーリングを打ち、塗装をしていきます。
ケイカル板は水に浸食されるとボロボロになってしまいます。
工事前に損傷が激しかった原因が、経年劣化というのもありますが、破風板に屋根置きTVアンテナがあり
転倒防止のステンレス支線が破風板に打ち込まれていたため、雨水が伝い更に劣化を促していました。
今回の工事ではアンテナを屋根から移動したため、劣化リスクを軽減出来ました。
また塗料の色を壁と同色にしたので、建物に落ち着いた印象を与えています。
工事が終わりました。
足場を解体して、全景をT様にご確認いただき、喜んで頂きました。
ベージュを基調とした外壁は、タイル面と調和がとれており、シックな外観に生まれ変わりました。
T様、この度は工事をお任せいただき、誠にありがとうございました。